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岩波文庫にペストが!

 投稿者:O  投稿日:2021年 3月 2日(火)02時15分41秒
  4月に、岩波文庫でカミュ『ペスト』の三野博司・新訳が刊行されます。

と言うことはカミュの著作権が切れて、パブリック・ドメイン入りということでしょうか。

戦後すぐは「戦時加算」という特殊な制度があり、時期が分かりにくいのですが。


もしそうだとすると、『異邦人』を含めて、新訳が次々に刊行されるかもしれません。
カミュは読み直してもいいなと思います。

ところで、最近の岩波文庫の海外作品の新刊は、重要な作品が目白押しで、さすがですね。
ちょっとリストアップすると、次のような作品です。

・フエンテス『アルテミオ・クルスの死』 木村榮一 (訳)
・サルマン・ラシュディ著『真夜中の子供たち』寺門泰彦 (訳)
・ズヴェーヴォ『ゼーノの意識』堤康徳 (訳)

多分、プルーストより面白いのではないか、と思いますが。



 
 

書評に出ました!

 投稿者:ss  投稿日:2021年 1月17日(日)20時05分39秒
  正津先生の
『つげ義春 ガロ時代』
本日1月17日の読売新聞書評に、栩木伸明氏評で
掲載!!


 

訂正

 投稿者:O  投稿日:2020年12月16日(水)12時38分5秒
  確かに、日本人作家 → 日本語作家 とした方がいいですね。


最近は、多和田葉子(日・独)やジュンパ・ラヒリ(英・伊)のように多言語で創作する作家が増えていますし、国籍を問題にする時代ではないのかもしれません。
 

今年の必読書

 投稿者:O  投稿日:2020年12月16日(水)12時11分0秒
  年末になると、「今年のベスト」が話題になりますが、TIME誌が掲載した
THE 100 MUST-READ BOOKS OF 2020
The fiction, nonfiction and poetry that deepened our understanding, ignited our curiosity and helped us escape
には、以下の日本人の女性作家の4作品が選ばれています。
全体として、フィクション、ノンフィクション、詩を含めての必読書100冊、しかも翻訳書以外が多数の中での選択ですからすごいですね。

BREASTS AND EGGS BY MIEKO KAWAKAMI
EARTHLINGS BY SAYAKA MURATA
TOKYO UENO STATION BY YU MIRI
WHERE THE WILD LADIES ARE BY AOKO MATSUDA
(タイトルのABC順)

日本語のタイトルは次の通りです。

川上未映子『乳と卵』(文春文庫)
村田沙耶香『地球星人』(新潮社)
柳美里『JR上野駅公園口』(河出文庫)
松田青子『おばちゃんたちのいるところ』(中公文庫)

このうち柳美里の作品は、全米図書賞(翻訳部門)をとったことで広く報道されましたが、それ以外の作品も高い評価を受けています。近年は日本人女性作家の作品が世界的な注目を浴びているといえるでしょう。
もうお読みになりましたか。私は年末年始に読んでみようと思います。
 

ロベルト・ムージルの六つの短編小説

 投稿者:靴を間違えたフォルマリスト  投稿日:2020年 5月 1日(金)18時07分37秒
  ? ロベルト・ムージルの六つの短編小説が岩波文庫で読めるのは幸運なことだと思う。古井由吉訳の『愛の完成・静かなヴェロニカの誘惑』の二編と川村二郎訳の『三人の女・黒つぐみ』の四編である。

? 「愛の完成」「静かなヴェロニカの誘惑」は1911年の発表。『三人の女』は「グリージャ」「トンカ」「ポルトガルの女」を纏めて24年に出た。「黒つぐみ」は28年に雑誌に発表された。

? 六つの短編は全て男女の非対称的な関係を扱ったものだが、中でも強く印象に残こり不思議な刺激を受けたのは「静かなヴェロニカの誘惑」と「トンカ」の二つである。「トンカ」が一番好きなのかもしれない。始まりが素晴らしい。

「とある生垣のほとり。一羽の鳥がさえずった。と思うと太陽は、もう薮かげのどこかに姿をかくしていた。」


? ヴェロニカの誘惑はヨハネスが何処か遠い海辺の街へ出かけ自殺することだった。訳者が考えるように小説の終わりが発端へと循環すると見ることも魅力的だ。トンカは計算上、彼(話者)が旅に出て留守の時に妊娠したのだが決してそれを認めようとしなかった。さらにそんなことはあり得ない、あるはずのないことにみえるのだった。

?ムージルの文体は明解で明解さを武器に対象にせまっていく。あらゆる角度から対象を分析する。訳者、古井さんによると「とにかく、分解するうちにいつか、あるいはいきなり、歌っている。」

? さて実に不思議な短編小説にさらにもう一つ不思議な短編を加えて読んでみた。ナサニエル・ホーソーンの『ウェークフィールド』である。ロンドンに住む中年の夫婦、ある日、夫は数日旅に出ると嘘をつき、通り一つ隔てた下宿屋に宿を取る。深い考えがあったわけではない、が、それから20年夫人の元へ戻ることはなかった。彼は赤毛のカツラで変装し始終夫人の住む家を覗いていた。20年目の夕方散歩の折に二階の窓に夫人の影が映るのを見上げた。雨が降り出し彼はずぶ濡れになった。二十年の歳月などなかったごとく彼はドアを開けて家に入っていったのである。
 

『楽天記』あるいはマイスター・エックハルト

 投稿者:靴を間違えたフォルマリスト  投稿日:2020年 4月11日(土)00時18分31秒
        古井由吉、芥川賞受賞、電車の中吊りを見上げた記憶がハッキリとある。普段芥川賞など無関心なのだけど。
 当時古井さんを気鋭のドイツ文学者として仰いでいた。古井訳のロベルト・ムージル『愛の完成・静かなヴェロニカの誘惑』と川村二郎訳ムージルの『三人の女・黒つぐみ』(どちらも岩波文庫)の二冊を読み深く震撼されたためである。
 古いことなので記憶は曖昧だけれど芥川賞受賞作やその頃の古井さんの短編小説は凄く楽しく読んでいた。しかし長編小説は苦手で読めないままである。
 『楽天記』もあまりにも重い日本語に足を取られて泥濘に腰を取られ、よろよろやっと前進するような読み方になっていた。自分が興味を持つことが出来たのは、旧友、奈倉と柿原の関係、特に手紙のやり取りである。
 まず眼を引くのは「マーゴール・ミッサビーフ」という言葉でこれは旧約、エレミヤ書の第二〇章にありヘブライ語で「周囲至る所に恐怖あり」という意味らしい。後で出て来るホセア書とも深い関係があるらしい。
 「荒野の花嫁」(新潮文庫、一七二ページからの連あるいは章)では奈倉からの手紙が語られる。この章は古井さんの時間論から始まるので面白いのだけれど、それもおそらく預言者、ホセアやエレミヤが念頭にあるのではないだろうか。預言と時間。未来、現在、過去。
 とまれ、作者は仕掛けているのだ。例えば「遊訳」とか「神秘思想」とか「ホセア記」とか、そしてそのさりげなく見せた落とし所が「例のエックハルト」という言葉に帰結する(新潮文庫、一八八ページ)。
 エックハルトとは何者か?パリ大学神学博士のスコラ学者ドミニコ会高位の説教者、異端として死後彼の説いた教えは発禁されたが地下へ浸透して多くの人に影響を与えた。
 奈倉の手紙と柿原の返事、奈倉の二度目の手紙、さらに未亡人から送られた手紙。自分はそれらがストーリーの要であろう、とこの小説を読んでみた。
 奈倉はエックハルトのドイツ語の説教集を自分のために「遊訳」して柿原に送ったと推測出来る。岩波文庫による『エックハルト説教集』には載っていないのだが『ホセア記』からの引用がエックハルトの説教にあると考えると『ホセア記』のその部分は、神(エホバ)とイスラエルの民との契約を婚姻に譬えたもので妻であるイスラエルはもともと娼婦で結婚後も夫を裏切り他の人の子を産む、そのあとに彼女をいざない荒れ野に導き、と続く。
 エックハルトには以前から興味があり、上田閑照氏の『エックハルト』や『禅仏教』を読んだことが頭にある。上田氏は禅とエックハルトの思想が九十パーセントぐらい同じだと語っていたように思う。
 古井さんがロベルト・ムージルやエックハルトのような神秘主義的な作家に引かれていることを確認出来たのは面白く思った。
 

次回ゼミ順延のおしらせ

 投稿者:SS  投稿日:2020年 4月 7日(火)19時36分21秒
  4月13日のゼミは、コロナ蔓延によるセンター休館のために

順延します。。5月10日以降、予約が成立した時点で、日にちをお知らせします。

テキスト古井由吉著『楽天記』は疫病に触れる章も含んでいます。

次回ゼミにはぜひ読後感をお持ちよりください。



 

次回ゼミのおしらせ

 投稿者:SS  投稿日:2020年 3月10日(火)09時36分29秒
  *課題図書

  古井由吉著  『 楽天記 』


   新潮文庫にあります




*日時
 4月13日(月)
  午後6時開始(開始時間が早くなりました。ご注意ください。)


場所:新宿区戸塚地域センター(高田馬場駅より徒歩3分)
    5F会議室(当日入口のボードでBゼミ教室を確認してください)
 

次回ゼミのおしらせ

 投稿者:SS  投稿日:2020年 2月11日(火)19時17分50秒
        *課題図書

  ボルヘス著

 『 伝奇集 』



+岩波文庫にあります。



*日時
 3月9日(月)
  午後6時開始(開始時間が早くなりました。ご注意ください。)


場所:新宿区戸塚地域センター(高田馬場駅より徒歩3分)
    5F会議室(当日入口のボードでBゼミ教室を確認してください)
 

次回ゼミのおしらせ

 投稿者:SS  投稿日:2020年 1月21日(火)15時39分10秒
     *課題図書

  多和田葉子著

   『献灯使』


+講談社文庫にあります。



*日時
 2月10日(月)
  午後6時開始(開始時間が早くなりました。ご注意ください。)


場所:新宿区戸塚地域センター(高田馬場駅より徒歩3分)
    BF調理室
 

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